腰痛は一種類?いえ腰痛にも色々ありますので腰痛コルセットもそれに応じて選びましょう
普段から腰痛を抱えている人、また急激な運動や重い荷物を持ち上げて、いきなりの腰痛を覚える人など腰痛と言っても様々です。
腰痛が起きたと言って整形外科に駆け込む人も、整骨院に走る人もいるでしょう。
いっそ諦めて、家で寝込んでしまう人もいるかもしれませんね。
しかし腰痛があろうと、仕事に出なくてはいけない人勿論いるわけです。
痛いからと寝たままでは、後が心配と思う人もいます。
かくて、腰痛コルセットの出番が来るわけです。
腰痛があるのになぜ動くのか
腰痛があるけど動かなくてはと考える人は、仕事が休めないのでとか、寝ていたら身体がなまってもっと歩けなくなる、等と言う事からでしょう。
実際、ぎっくり腰などの急激な痛みの時は、出来れば動かずにじっとして痛いのが当たり前です。
しかし人間は元が怠け者ですので、休むことの楽さを覚えるとそちらに走ってしまいがちです。
また筋肉はもっと怠け者ですので、数日使わなかっただけで弱るだけでなく無くなってしまったりもします。
筆者は腹膜炎で手術経験者ですが、手術後2日ほとんど歩けなかった間に、1日1キロ体重が落ちました。
この1キロは勿論、筋肉の1キロです。
取り戻すのにかなりの時間を要したのは、言うまでもありません。
そして筋肉が落ちれば、運動能力も落ちてしまいます。
腰が痛い、寝込む、筋肉が落ちる、動きづらくなる、痛みが無くなっても筋肉は落ちたまま、動くのが面倒、と言うよくない連鎖に入ってしまうのです。
弱った筋肉を鍛えなおすと言うのは、普段から体を鍛えている人には当たり前ですし、意地でも鍛えなおすでしょう。
しかしお年も結構取っていて、それでなくても動くのがしんどいと感じる人の場合、やはりついつい怠けてと言う事にもなりかねません。
腰痛コルセットがカバーしてくれる辺りは
仕事には行かなくてはならない、腰が痛む原因になった仕事でも、やらなくてはいけないと言う場合にも、骨盤コルセットは役に立ってくれます。
痛みがあって動きたくないけれど、このまま寝ていたら寝たきりも心配だし、と言う方にも腰痛コルセットは補助になってくれるでしょう。
多くの腰痛コルセットは、腰椎の上あたりから仙骨の上の部分辺りまでを保護してくれます。
簡単に言うと、ウエスト辺りからヒップの上の辺りまでを保護してくれるわけです。
特に腰椎の辺りは骨が腰椎だけで、前側には筋肉しかありません。
余談ですが、だからこそお腹に肉がつきやすくなるわけです。
結果として、腰椎にはかなりの負担が普段からかかっていますし、痛みに負けて寝ていたりするとここの筋肉が弱って、もっと辛いことにもなりかねません。
トラブルの起きた腰椎の辺りをインナーマッスルの代わりに支えて、また腰椎自体もサポートしてくれるのが腰痛コルセットの役目です。
特に腰椎の関節部に異常があって、炎症を起こしている時などは、コルセットでサポートすることによって関節部への負担が小さくなってくれます。
腰痛と言うのは一部分ではない
腰痛とまとめて言ってしまいますが、これも大別して2か所の痛みに分けられます。
ウエストの辺り腰椎の部分の痛み
あまりスポーツなどしない、普通の人が腰痛と言った場合ウエストの辺りの事が多いです。
ここは先に書きましたように、前側には骨がありませんので腹筋と後ろの腰椎だけで身体を支えている部分です。
この辺りのアウターとインナーマッスルを鍛えておかないと、段々と重みに負けて関節部が劣化してしまい、周囲に炎症等を起こし痛みを発症します。
特に加齢によって起こることの多い痛みですので、完全に関節部がつぶれてしまったりする前にケアが必要ですし、その間筋肉が弱らないようにすることも必要です。
腰痛コルセットで痛みを軽減しつつサポートして、リハビリなどによる筋トレをするのがおすすめです。
特にお年寄りの場合、整形などでペインコントロールをしつつ必要な筋トレをしていくのに、腰痛コルセットも補助として使用するといいでしょう。
悪くなった姿勢の改善にも役に立ってくれます。
骨盤の中心部仙骨辺りの痛み
骨盤は一枚板のように見えますが、中央部に仙骨と言う関節を持った骨があります。
ここに負担がかかると、この辺りに傷みが出てきます。
腰椎の部分と同じく、ここも前側には骨はありません。
前側のサポートは、筋肉だけで行うことになります。
従って、仙骨部分の負担も大きいと言うわけです。
この部分に痛みを感じる人は、アスリートやダンサーなど普段から体を鍛えている人の方が多いようです。
腰椎当たりの筋肉コントロールはかなり出来ている人たちですが、仙骨部分に負担がかかるのは中々抑えが効かないようですね。
それだけ過酷な身体の使い方をしていると言う事でもありますので、しかも痛くても休めない人たちですので、腰痛コルセットは大変に役立つわけです。
どんな腰痛コルセットがおすすめなのか
ちょっと調べてみても、腰痛コルセットは多くの種類が出ています。
どんなものを選べたらいいのか、迷ってしまいますね。
急激な痛みによる腰痛の場合
急激な腰の痛みと言うと、ぎっくり腰を思い浮かべる方が多いでしょう。
実際あれは、どうにもならない痛みです。
いつ起こるか解らないと言うのも、大変に怖いですね。
筆者の場合は、身体をねじった時にこれに襲われました。
筆者の知人は、風邪をひいてひどく咳き込んだ時にぎっくりが来たそうです。
どちらも普段から身体はある程度鍛えていたのですが、ちょっと油断した隙にやられました。
そのような急激な痛みの場合、下手をすると骨にずれが起きているかもしれません。
とりあえず整形外科で診察してもらいましょう。
またその時に、コルセットの使用なども相談するといいでしょう。
自己診断は、急激な故障による腰痛には危険ですので、まず医師に相談と思っておきましょう。
明らかに加齢による腰痛で段々と痛みがひどくなった場合
どうも近頃起きてすぐとか、座っていて立ち上がった時に腰が固まった気がする、そしてある日気がついたら傷みがひどくなってきていたと言う場合、加齢による腰痛と思っていいでしょう。
こちらもまず医師への相談が望ましいです。
多くの場合、腰椎周辺の組織が炎症を起こしていて、それが痛みの原因になっているのです。
ただしこの時、やはり関節部の摩耗の有無も気になるところです。
これはレントゲンなどで診断するしかありませんので、まずは医師に相談ですね。
その後原因が解ったら、筋肉がなまらないように出来るだけ普段通りに行動するのがおすすめです。
その時に腰痛コルセットで、サポートが望ましいですね。
勿論医師の処方によってオーダーメイドと言う手もありますし、市販の物でも使用可能です。
その辺りも医師と相談して、骨への負担を軽減できるようなタイプを選びましょう。
腰椎の上部から仙骨の上の部分まで、すっぽりと覆うタイプは安定感があるのでおすすめです。
スポーツやダンスなどの大きな負担で腰痛を起こした場合
期間が長ければ長いほど、運動などによって作られた筋肉はサポート能力も高くなります。
しかしその内部では確かに、普通の人よりも関節部などに負担をかけているわけです。
逆を言えば、関節部への負担を減らすために筋肉を作っているとも言えますね。
しかしこういった人たちでも、普段の生活上では油断もします。
加えてやはり加齢などによって筋肉が弱ると、途端にそれまでに負担をかけた関節部が不平を言い立てる、ということも無いわけではありません。
そんな場合、腰痛コルセットでサポートして上げると、休まずに運動を続けられます。
スポーツ用の腰痛コルセットも多く販売されていますし、動きを阻害しないようなタイプも出ています。
この手の人たちの場合、多くが仙骨辺りに痛みを感じているので、骨盤の辺りのカバーをメインにした腰痛コルセットがおすすめです。
まとめ
腰痛を感じた部分によって、原因は少々変わってきます。
その中でも特に、腰痛があっても普段通りに暮らしたい人、普段通りに動かなくてはいけない人には、腰痛コルセットはいいパートナーになってくれるでしょう。
とは言え整形外科的な問題がある場合は、使用は医師に相談してからにしましょう。
また何時までも頼り過ぎも身体を甘やかしますので、適度な使用が望ましいと言えますね。