腰痛コルセットはお年寄りのための物?いえ若い腰痛持ちの人にも必要です
身体の痛みと言うのは本当に気になるもので、普通に生活する上で大変に邪魔になるものであることは事実です。
しかし痛みとは無縁でいられることはまずありませんし、特にいささか無理をしたりすれば身体のあちこちが痛むと言う事もあります。
これは年齢関わらずの事ですので、若い働き盛りの人でも故障は無いとは言えません。
特に身体の中心部の腰は、特に腰痛と言う反乱を起こしてくれます。
そこで腰痛コルセットの出番です。
何によらず使い過ぎは腰痛の元
お年寄りに身体の故障が多いのは、何よりも身体の長期に渡る使い過ぎと言う事でしょう。
機械などでも勿論、長期に渡る使用によって疲労劣化と言うものがあります。
人間にも、疲労骨折などがあるのと同じです。
何かに使用していれば、コンクリートでも金属でも人間でも、使い過ぎによる劣化と言うのは免れません。
なので腰痛なども、関節部に異常が出たりしたお年寄りに多いとされるわけです。
とは言っても、若い人には完全に無縁と言うわけでもありません。
スポーツのし過ぎや、仕事で重いものを運んだり、かがんだり伸ばしたりを繰り返していると、早く関節部も劣化してしまうのですね。
つまり環境によっては、若い人でも腰痛は起こして当然と言う事です。
あまり無理をせずに50年暮らした人と、30年だけどその間かなりの運動量を身体に強いてきたと言う人では、同じくらいの劣化が起きて当然なのです。
腰痛コルセットはある意味若い人にこそ必要かも
起きているのも痛いほどの腰痛を抱えている人はともかく、お年寄りでもそこまでは痛くないと言う場合は、幸い仕事をリタイアしていれば安静を保つことも出来ます。
しかしまだ仕事最前線の若い人の場合、腰痛があるからと言って早々休みは取れません。
加えて、職場が変更出来てあまり腰に無理をかけずに済む部署に行ければまだしも、同じ部署で腰を酷使したりするケースもあるでしょう。
そんな時に、腰痛コルセットが役に立ってくれるわけです。
あまり無理をしないとしても、腰の痛みは怖いものです。
身体が怖がって、動いてくれないと言う事もあります。
そんな時に腰痛コルセットをしているといないでは、身体自体の動きも変わってきます。
正直な話、腰痛がひどくなって腰が不安定になった感じがしてくると、動きは鈍ります。
例えば車が走って来るのが見えて、それを避けようとするのは当然のことです。
しかし腰のトラブルを抱えていると、反射的に避けようとしても身体が動かないと言う事もあるのです。
これは非常に危険なことですね。
なので、特に仕事を抱えている若い人で腰痛のある人には、腰痛コルセットの使用をおすすめしたいのです。
勿論お年寄りの腰の痛みにも
お年寄りの場合非常に難しいのは、腰の痛みのために安静にしていた場合、今度は筋肉が弱って歩きづらくなると言う点です。
腰が痛い、安静にする、その間歩くための筋肉はあまり使わない、筋肉が弱る、痛みがマシになる、しかし弱った筋肉で歩くのが難しい。
このルートが、下手をすると寝たきりを呼んでしまうのです。
かと言って無理をした場合、やはり昔よりは弱くなっている骨にトラブルが起きることもあり、その辺りのさじ加減が難しいわけです。
筋肉も骨も関節部も、若い人に比べて経年劣化していることは明らかですので、無理はやはり出来ません。
なので腰痛コルセットで、痛みを軽減して歩くことが出来るように持っていくわけです。
腰痛コルセットでサポートと痛みの軽減をして、身体の筋肉に歩くことを忘れないようにしていくと言う事ですね。
お役立ちの腰痛コルセットですが注意点も
腰痛コルセットは上記のように、仕事にも日常動作にも役立ってくれますが、やはり使用には注意も必要です。
素人判断で購入せずに
ドラッグストアに行けば、かなりの種類の腰痛コルセットが販売されています。
ネットショップで検索すれば、さらに多くの製品がヒットします。
どれも良さそうに見えるでしょうが、やはりここは専門家の意見を聞いてからにするのが賢明でしょう。
特にヘルニアなどの、関節部に異常があっての腰痛の場合、コルセットの装着や形についても注意が必要です。
かかりつけの整形外科の医師や、整骨院の担当者に意見を聞いてみましょう。
身体に合った、症状に合ったコルセットを付けることが、痛みの軽減の第一歩です。
場合によってはオーダーメイドと言う事になるかもしれませんが、お財布には痛くても腰の痛み軽減されますので、考慮に入れてみてください。
寝る時には外した方が
医師の指導によって、寝る時でも装着しておいた方がいいと言われた場合以外、出来るだけ寝る時には外しておきましょう。
寝る時にウエストから腰を締め付けるコルセットは、さすがに血流を悪くします。
また締め付け感が気になって、眠れないと言う事もあるでしょう。
少し痛むかもしれませんが、寝る時には外すのがおすすめです。
まあ筆者の体験ですが、ぎっくり腰の時にはつけたまま寝たくなりました。
寝ている時が一番痛かったので、しかも痛くて寝返りも出来ず熟睡できませんでした。
コルセット付けたまま寝たいと、心から思ったものでした。
あまりに長期に渡って使い過ぎも
腰痛コルセットを使用したら、腰の痛みの軽減されてしかも腰が軽くなって、動くのが本当に楽になった人も多いでしょう。
なのでついつい、腰痛コルセットを日常的に使用するようになってしまう人も、いるかもしれません。
勿論気持ちはわかるのですが、それでも出来ればあまり長時間長期に渡って使用しないこともおすすめです。
と言いますのも、腰の辺りをサポートしてくれる腰痛コルセットです。
使用している間、腰の辺りの筋肉は怠け者になっていることが多いのです。
サポートしてくれているんだから休んでいていいよね、と言う感じでしょうか。
関節部だけサポートしているように思えますが、腰の周囲の筋肉もサポートされているのです。
これが衰えてしまうと、コルセットを外してからが筋肉の付け直しで大変なことになります。
例えば、お年寄りなら外出時には使用して、家の仕事中にも使って、後はのんびりするだけと言ったあたりで外すのも手です。
若い人で仕事で腰の辺りを酷使する人の場合、その仕事中と帰宅時に装着しておくと言った感じでどうでしょう。
必要な時に使って、後は自分の筋肉にもしっかりと働いてもらえば、腰痛が治った後も安心です。
基本的な注意ですが
最後に、基本的な注意を幾つか挙げておきます。
まず装着する時ですが、決して素肌に巻くことはしないようにしましょう。
当たり前のことだと笑う人もいるかもしれませんが、初めて使用する時は結構やってしまう失敗です。
かならず下着の上から、もしくはタオルか手ぬぐいを巻いた上からつけましょう。
加えて締め付け感です。
最初に締めて気持ちがいいと、ついつい強く締めてしまったり、小さ目の物を使用したりすることもありますが、これはあまり良くありません。
締め付けすぎは血流も内臓の動きも悪くしますので、腰は楽になっても身体を悪くする危険があります。
17世紀辺りの貴婦人が、コルセットを日常的に使っていた時、やたら気絶していたのは格好つけの為だけでなく、実際に呼吸も深く入らず内臓をいじめていたせいです。
また彼女たちはコルセットに頼っていたせいで、外すと普通に立つのも難しかったと言います。
筋肉が衰退してしまっていたのですね。
貴婦人たちと同じ轍を踏まないように、気を付けたいものですね。
まとめ
腰痛コルセットと言うと、若い人はちょっと使いたくないと思う人も多いかもしれません。
しかし痛む腰を庇いながら行動するより、コルセットでサポートしてもらって楽に動けたほうが勿論、仕事の能率も上がります。
特に腰を酷使する仕事についている人は、しっかりとサポートするためにも腰痛コルセットを使用してみてください。