意外に知られていない!腰痛コルセットの使用目的と特徴とは?

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腰がだるい、重いといった症状や、体を動かすと激しい痛みを伴う腰痛に悩んでいる人は多いと思います。

このような腰痛を改善するためには、鎮痛剤を服用して、体の中から痛みを一時的に抑える方法や、塗り薬や湿布のように外側から患部に働きかける方法があります。

その他に、痛みの発生を抑える効果のある腰痛コルセットを使用することも有効です。

そこで、日常生活の中で腰痛対策に効果の高い、腰痛コルセットの特徴や種類、選び方についてご紹介します。



腰痛コルセットの特徴

痛みが出にくい姿勢を維持する

腰痛コルセットを着用することで、腰の捻りや反りなどといった、無理な姿勢を抑制し、腰椎への負担を軽減して、痛みの発生を防ぎます。

腹筋や背筋の代わりの役目を果たして腰を保護する

通常、重い荷物を持ち上げる時には、腹筋の働きにより、腹腔内の圧力が上昇して、内臓を守っています。

しかし、腹筋が少ない人は、腹腔内の圧力が上がりにくく、腰への負担が大きくなります。

腰痛コルセットを着用することで、腹筋の役目を果たし、腹圧を上昇させて、腰にかかる負担をやわらげます。

また、老化現象によって衰えてしまった筋肉や、同じ姿勢や重い物を持ち上げることで、ダメージを受けた腰回りの筋肉を保護します。

精神的な安心感を得られる

ぎっくり腰を経験した人にとって、いつ起こるか分からない腰の痛みはストレスの原因になります。

そのストレスによって、腰回りの筋肉が緊張で固くなり、腰痛を引き起こしやすくなるといった悪循環が起こります。

腰痛コルセットを着用して、腰回りを保護することで、精神的な安心感を得ることができ、悪循環を防ぎます。

腰痛の軽減のみを目的としている

腰痛コルセットは、腰痛の発症を抑える役目や痛みの軽減を目的として作られています。

傷みがない時でも、予防として常時着用していると、保護され続けた腹筋や背筋などが衰えてしまいます。

そのため、コルセットをはずした状態では、自分の筋肉で姿勢を保つことができなくなり、腰痛を起こしやすい体になってしまいます。

腰痛の症状に配慮しながらも、腹筋や背筋など腰回りの筋肉を鍛えることが重要です。



腰痛コルセットの種類と選び方

硬性コルセット

脊柱管狭窄症などで手術をした後や、重度の腰痛の人に対して、医師によって処方されるコルセットで、プラスチックなどの硬い素材でできており、腰の曲げ伸ばしは殆どできません。

腰から上半身にかけて固定することを目的に作られています。

軟性コルセット

背中部分にステーと呼ばれる金属製やプラスチック製の支柱が入っており、腰椎をサポートして腰への負担を軽減する目的で作られています。

背中から腹部に腹巻のように巻き付けて使用し、慢性腰痛や椎間板ヘルニアなどの痛みの軽減に使われます。

腰の動作は制限されますが、立ったり座ったりといった日常生活に不便を感じることはありません。

かぶれにくいようにメッシュ素材の物もありますし、幅や止め方、色やサイズなども豊富なので、自分に合った物を使用することが大切です。

サイズが合っていないと、サポート効果を得られず、血流が妨げられて腰痛を悪化させてしまう事にもなりかねません。

腰痛バンド

軟性コルセットと同じ目的で作られていますが、ステーが入っていないため、締め付けが緩く腰の負担軽減効果は薄れますが、体の動きはスムーズになります。

選び方のポイント

素材や色なども豊富で、自分に合った物を選ぶことが容易ですが、失敗しない選び方のポイントを3つご紹介します。

1.自分の体の反り具合にフィットするステーが入っているもの。

硬くてしっかりとしたステーが入っていれば、腰椎を支える効果が高いと考えられますが、人の体は千差万別なので、自分の体の反り具合に合ったものでなければ、症状を悪化させる要因になります。

2.マジックテープの幅が広いもの。

腰痛コルセットは、腰回りサイズの個人差に対応できるように、マジックテープでとめるタイプが殆どです。

このマジックテープが、長時間のしっかりとした締め付けに対応していないとコルセットの効果が得られません。

何度も着け外しをするため、幅が広く縫製の優れているものを選びましょう。

3.通気性に優れているもの。

体に密着させて使用するものなので、通気性に優れた素材がおすすめです。

汗をかいて肌がかぶれてしまうなど、不快な症状を防ぐためにも、メッシュ素材などの通気性の良い物を選ぶと良いでしょう。

まとめ

以上のように、腰痛コルセットは、腰回りの筋肉の代わりになって、腰にかかる負担を減らし、腰痛の発症を抑えて痛みの軽減を行います。

その効果を実感するためにも、自分の体に合った物を選んで使用することが大切です。

また、腰痛コルセットに依存するのではなく、無理のない範囲で腰回りの筋肉を鍛えることが、腰痛改善の近道です。

これらを踏まえて、腰痛コルセットを上手に利用しましょう。