腰痛に最適!? 腰痛コルセットのメリットやデメリットとは?

現代はストレスがかかりやすく、デスクワークなど腰に負担がかかることが多くなっているので、腰痛は現代病の一つとなっており、腰痛で悩んでいる方は多くいます。

腰痛は日々の生活習慣が影響して発生することの多い症状になるため、腰に余計な負担のかからない生活を送ることが大切になります。

ですが、腰に気を付けていても腰痛になってしまうことがあります。

その時に有効なのが「腰痛コルセット」になります。

では、腰痛コルセットのメリットやデメリットとはどのようなことなのでしょうか?



腰痛コルセットにも種類がある

腰痛コルセットにも種類があり、簡易コルセット・軟性コルセット・硬性コルセットがあります。

腰痛コルセットのメリットやデメリットを紹介する前に、まずはそれらのコルセットを紹介していきます。

簡易コルセットとは

簡易コルセットとはその名の通り簡易的なもので、ゴムやメッシュ布地で作られており、ドラッグストアやインターネットなどで手軽に購入することができます。

簡易コルセットの特徴は、簡単手軽に使用できることで、誰でも簡単に使用することができ、急性な腰痛から慢性的な腰痛まで使えるのが魅力となっています。

値段の方は数千円となっているので、購入しやすい値段になっています。

軟性コルセットとは

軟性コルセットは、素材にバネや金属などを使用しており、簡易コルセットよりも固定力があります。

専門の医療機関に注文し作られるもので、患者に合わせて作られています。

そのため、簡易コルセットよりも値段は高くなりますが、矯正する力は強くなっています。

完全に固定されるわけではなく、日常生活程度なら支障をきたすことなく動くことが可能となります。

硬性コルセットとは

硬性コルセットは、素材として金属や硬性プラスチックなどを使用しており、動きをしっかりと抑えてしまいます。

軟性コルセットと同じく市販されておらず、値段は軟性コルセットよりも高くなります。

固定力がとても強いので安定力に優れていますが、自由に腰を動かすことが困難になります。

硬性コルセットは主に手術をした後などに使用されています。



腰痛コルセットにはどのようなメリットがあるのか

それでは、腰痛コルセットのメリットを紹介していきます。

腰痛コルセットという名前からして、腰痛に適したコルセットということは分かります。

では、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

腰へかかる負担が軽減する

コルセットをすることによって腹筋や背筋を固定することができ、腰回りを支えるので、腰回りの筋肉の負担が少なくなり腰にかかる負担も少なくなります。

そのような腰痛コルセットの働きにより、腰痛が緩和されます。

また、コルセットをすることにより骨盤が安定し、姿勢が良くなるため、腰には余計な負荷がかかりにくくなります。

腰を激しく動かすのを抑える

腰痛コルセットで腰回りを固定することにより、腰の動きを抑えることができます。

腰の動きが抑えられると、通常よりも腰が動きにくくなり、結果的に腰を激しく動かすことができなくなります。

そのように腰の動きを制限することにより腰へかかる負担は少なくなり、腰痛が緩和されます。

お腹を支えることによる腰への負担の軽減

背中には背骨があり、身体の裏側は背骨が上半身を支えています。

しかし、身体の全面はお腹になっており、背骨のようなしっかりとしたものはありません。

そのため、腹筋やお腹の内側が上半身の前面を支えています。

腰痛コルセットは腹筋を支えることをサポートしてくれるので、お腹をしっかりと支えて腰にかかる負担を少なくしてくれます。

腰回りの冷えをいくらか防ぐ

コルセットは腰回りを覆うものになるので、通常よりも腰回りが冷えにくくなります。

腹巻のような高い保温効果を期待することはできませんが、腰回りが覆われているため、いくらか冷えを予防することができます。

腰回りの冷え少しでも防ぐことができることは、女性にとっては嬉しいことでしょう。

腰痛コルセットにはどのようなデメリットがあるのか

腰痛コルセットのメリットが分かったところで、次はデメリットを紹介していきます。

腰痛コルセットにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?

骨や筋力が衰える

腰痛コルセットは、腰回りを固定することにより腹筋や背筋、骨などをサポートします。

それらがサポートされることにより、それらは楽をすることができます。

楽をするということは筋肉や骨などの働きは少なくなるということで、コルセットを付けることにより通常よりも筋肉などを使わなくなるので、筋肉や骨は衰えて弱くなってしまいます。

筋肉や骨が弱くなると正しい姿勢をとることが困難になり、腰へ負担がかかりやすくなって腰を痛めやすくなります。

筋肉や関節の柔軟性が低下する

腰痛コルセットは腰回りを固定して動きを制限し、腰痛を軽減するものになります。

動きが制限されると、筋肉や関節が使われにくくなります。

そのようになると筋肉や関節は硬くなり、柔軟性が低下してしまいます。

筋肉や関節が硬くなった状態で身体を激しく動かすと、筋肉や関節はその動きに対応することができず、痛みが出てしまうことがあります。

自分で身体を支える力が低下する

腰痛コルセットを長期間使用すると、コルセットが身体の一部のようになってしまい、自分の身体を自分の力で支える力が必要なくなってしまいます。

そのため、自分の身体を自分で支える力は低下してしまい、コルセットをしていないと姿勢が崩れやすくなります。

姿勢が崩れると腰には大きな負担がかかるので、腰痛に繋がりやすくなります。

通常人間は、歩いたり立ったり座ったりなどの動作は特に意識せずに行うことができますが、この動作は当たり前のことになっているので意識しなくても自然に筋肉が働いてくれます。

つまり、その当たり前の動きで使用する筋肉は、コルセットを使用することにより働きにくくなってしまうので、コルセットに頼り過ぎていると正しい姿勢をキープすることが困難になり、腰痛を起こしやすくなってしまうのです。

腰痛コルセットの長期間使用はおすすめできない

腰痛コルセットのメリットとデメリットから、コルセットを長い期間使用することは身体に良くないということが分かったかと思います。

ですが、腰痛コルセットはおすすめできないといっているのではありません。

ぎっくり腰など急性の腰痛や、動くことが辛いほどの腰痛、腰に大きな負担がかかる仕事をする時などは、腰痛コルセットが有効になります。

そのように、腰痛コルセットにはとても良い働きがあるのですが、長期間の使用はおすすめできません。

大事な時や動かなくてはいけない時など、本当に必要な時にだけ腰痛コルセットを使い、それ以外は外すことをおすすめします。

腰痛を改善するには、腰痛コルセットにサポートしてもらうだけでなく、根本的な原因を改善する必要があります。

そのため、自分に合った治療を進んで行うようにしましょう。

また、腰痛が酷い時でも、睡眠中は外すことをおすすめします。

横になっている時は身体を支える必要がなく、コルセットを付けていると、それが気になって睡眠の質が低下してしまうことがあります。

それと、コルセットをつけることにより、腹筋の働きが低下してしまう可能性があるので、睡眠中はコルセットを外すことをおすすめします。

まとめ

腰痛コルセットは、腰回りを安定させ、腰痛を軽減してくれるものになります。

そのため、コルセットを使用すると腰が楽になります。

ですが、コルセットを使用することにより筋肉などは弱くなってしまうので、どうしても使わなくてはいけない時に使うようにしましょう。

腰痛を治すには、腰痛の原因となっている根本的な部分を改善する必要があり、それに適した治療を行うことが大切になります。