スプリングマットレスの正しい使い方は?守るべき4つの注意点
マットレスにはいろいろなタイプがあり、中にスプリングが入った製品もよく使われています。
ただし、スプリングマットレスで寝るなら、あまり適当な使い方をするのはよくありません。
きちんと正しい使い方をしないと、思わぬデメリットに悩んでしまうことがあるのです。
では、スプリングマットレスを使うときの注意点について、詳しく説明していきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング同じところに負荷を集中させない
スプリングマットレスを使うときは、劣化を抑えるための工夫が重要になります。
基本的には耐久性が高く、ウレタンよりも長持ちしますが、何も対策をせずに雑な使い方をしていると、寿命を縮めてしまう可能性があるのです。
特に、ポケットコイルタイプの製品には注意してください。
ポケットコイルというのは、ひとつひとつが袋に入ったスプリングを敷き詰めたものであり、柔軟性が高くなっています。
点で支えることができるため、体を乗せたときにすんなりとフィットしてくれますが、その柔らかさ故に、耐久性は少し低くなっているのです。
ウレタンよりは頑丈ですが、中のスプリングが連結されたボンネルコイルタイプに比べると、劣化が早いこともあります。
そうしたデメリットを防ぐためには、負荷のかけ方に注意してください。
体を乗せると、体重で負荷をかけることになりますが、毎回同じところに集中させるのはよくありません。
1点だけに打撃を集中させると、硬いものでも割れやすくなるのと同じで、負荷が偏りすぎると、それだけダメージが大きくなってしまいます。
劣化を早めないためには、体重の負荷をうまく散らすような工夫をしていきましょう。
裏表のローテーション
負荷を極端に集中させないためには、使う面を固定しないことが大切です。
いつも同じ面だけに体を乗せていると、負荷の集中が起こり、劣化を早めることになってしまいます。
それを回避するなら、裏と表をときどき入れ替えるようにしてください。
どちらか一方だけを使っていると、どうしても負荷が偏ってきます。
しかし、両面を同じように使っていれば、うまい具合にばらけてくれるため、劣化を抑えることができるのです。
一度敷いたものをそのまま使い続けるのではなく、しっかり入れ替えを行い、ダメージを抑えながら使っていきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング上に立たない
スプリングの劣化を早めてしまう原因としては、「別の用途で使う」というものがあります。
マットレスの用途といえば、通常は寝具であり、主に寝るときに使うものです。
それ以外の用途で利用した場合は、劣化につながる余計な負担をかけてしまう可能性があります。
注意しておきたいのは、踏み台として使ってしまうことです。
マットレスは、上に立ってもぐらついたりしないため、高いところにあるものを取りたいとき、つい踏み台代わりに使ってしまうことがあります。
しかし、寝るのではなく、上に乗るという行為は、本来の使い方から逸脱しています。
そんなことを繰り返していると、本当はかかるはずのない負担が増え、へたりやすくなってしまうのです。
上に立ったときは、足裏に体重の負荷が集中することになり、普通に寝たときよりもダメージが大きくなります。
踏み台にしたりせず、きちんと本来の用途で使うようにしていれば、無駄に劣化を早めるようなことは起こりません。
子供の行動にも注意
子供は、マットレスの上で飛び跳ねて遊んでしまうことがありますが、そのときのダメージを考えれば、あまりよいことではありません。
いくら子供の体重とはいえ、上に乗って飛び跳ねたりすると、スプリングに負担をかけてしまうのです。
劣化を防いで長持ちさせるなら、子供の行動には十分注意してください。
なるべく余計なダメージを与えないように使っていれば、へたりを遅らせることができます。
直接寝ない
マットレスを使うときは、汚れを防ぐことも重要になってきます。
スプリングが入ったものだと、大抵はクリーニングに出すことができるので、汚れても簡単にきれいになりますが、あまり頻回なようだと出費が心配です。
クリーニングを利用するとしても、汚れはなるべく少ない方がよいのです。
そこでおすすめなのが、ベッドパッドを使う方法です。
マットレスの上に敷くものとしてはシーツもありますが、汚れを確実に防ぐためには、それだけだと少し足りません。
シーツは基本的に薄いので、汚れが染み出してくる可能性が高いのです。
しかし、ベッドパッドをプラスすることで、そのデメリットは解消できます。
シーツよりも厚いベッドパッドなら、寝汗などをしっかり吸収してくれるため、ひどく汚れるようなことはありません。
常に清潔な状態で使うためにも、便利なアイテムをうまく使っていきましょう。
湿気の対策をする
スプリングが入った製品を使うなら、湿気の蓄積を防ぐことも大切です。
特に、ポケットコイルはしっかり対策を行う必要があります。
ボンネルコイルはそれほどでもありませんが、ポケットコイルはスプリングが袋に入っているため、通気性が少し低くなっているのです。
そのため、湿気の対策を軽視していると、失敗することがあります。
湿気の蓄積によるデメリットを防ぐには、敷きっぱなしにせず、定期的に干して乾燥させるようにしましょう。
きちんと湿気をとばすには、やはり干すことが最も効果的な方法になります。
ただし、スプリングが入ったものは、厚くて大きい製品が多いため、干し方を工夫しなければなりません。
日当たりのよい場所までひとりで運べないようだと、簡単に干すことはできないのです。
そんなときは、その場で乾燥させる方法を試してみてください。
立てかけて干す
動かしにくい製品は、その場に立てかけるだけでも、効果的な湿気対策になります。
風通しがよくなっていれば、特別日当たりのよい場所でなくても、乾燥させることができるのです。
この方法なら、大きく移動させる必要がないため、ひとりだったとしても、難易度はそれほど高くありません。
ただし、風通しをよくすることを忘れないようにしてください。
湿気がこもった部屋の中では、いくら立てかけておいても、よい効果は得られなくなってしまいます。
重要なのは、空気の流れの中に晒しておくことなので、部屋の換気をしっかり行うようにしましょう。
風通しがよくなっていれば、対策の効果を高めることができます。
使う面の入れ替えも有効
先述した裏表のローテーションは、湿気対策としてもおすすめの方法です。
ずっと同じ敷き方で使っていると、裏になる面がいつも同じになってしまうため、湿気がこもりやすくなります。
しかし、入れ替えを行っていれば、使う面が固定されないため、どちらか一方に湿気がたまりすぎることはありません。
裏で蓄積されていた湿気は、表にして空気に晒すことで軽減できるのです。
へたりだけでなく、湿気のたまりすぎを防ぐためにも、ローテーションは積極的に行うようにしましょう。
床に敷くなら便利なアイテムを
ベッドを置かず、床に敷いて使いたいときは、すのこや除湿シートといったアイテムをセットで用意しておくべきです。
すのこを置いてからその上に敷けば、下の隙間から湿気を逃がすことができるため、蓄積を抑えることができます。
また、除湿シートを裏に挟めば、余分な湿気を吸収してくれるため、常に湿度の低い状態で使うことができるのです。
それらを使わず直接敷いてしまうと、床に密着することで通気性が低下し、湿気がたまりやすくなります。
冬になると、体温と床の冷気の差で結露が発生することも多いので、湿気の増加はなかなか抑えられません。
床の上で快適に使うためにも、湿気対策に役立つアイテムをしっかり揃えておいてください。
まとめ
スプリングマットレスは、しっかりと体を支えてくれる優れた寝具ですが、そのメリットを確実に得るためには、ここで紹介した注意点をしっかり押さえておいてください。
いつも同じ面ばかり使っていたり、湿気の対策をなにもしていなかったりすると、快適に使うことはできません。
正しい使い方を守り、毎日気持ちよく眠れるようにしましょう。