マットレスにカビが生えたらどうする?5つの対処法
マットレスは、寝るときの必需品であり、毎日の睡眠に欠かせない重要な寝具のひとつです。
そのため、カビが生えてしまったときは、速やかに取り除かなければなりません。
カビを繁殖させたままにしておいては、マットレスを使えなくなってしまいす。
では、マットレスのカビを落とすための方法について、詳しく説明していきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング消毒用エタノールを使う
マットレスに生えたカビを落とすには、消毒用のエタノールにスプレーを吹きかけ、丁寧に布で拭き取る方法がおすすめです。
まず、カビが生えた部分に消毒用エタノールを多めに吹きつけます。
カビを落とすためには、少量のエタノールだとあまり効果がないので、しっかりと湿るくらいに吹きかけるのがコツです。
そして、約1時間放置したあと、お湯に浸して固く絞った布を使い、カビを拭き取っていきます。
拭き取るときは、むやみにゴシゴシと擦るのではなく、軽く叩くようにして取り除くのがおすすめです。
力を入れすぎると、マットレスの表面を傷つけてしまう可能性があるので、注意してください。
あとは、エタノールが染み込んだ部分をドライヤーで乾かして、風通しのよい日陰に干しておきましょう。
それほど難しい作業ではないので、もしカビを見つけたときは、ぜひ試してみてください。
無水エタノールは避ける
エタノールは、ドラッグストアなどで簡単に購入できるものですが、どれを買うか迷ってしまうことがあります。
これは、80%に薄めた消毒用のエタノールと、ほとんど薄めていない無水エタノールの2種類があるためです。
普通に考えれば、薄めていない濃厚なエタノールの方が、より確実に殺菌できそうですが、実際には逆です。
濃い無水エタノールの場合、すぐに揮発してしまうため、いくら吹きかけてもあまり効果がありません。
一方、水を含んだ消毒用のエタノールであれば、そう簡単に乾くことはないので、しっかりと殺菌できます。
したがって、エタノールを購入するときは、安易に無水にしたりせず、きちんと消毒用の方を選びましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングカビ除去スプレーを使う
消毒用エタノールを使った方法は、カビをきっちり殺菌することはできますが、色を落とす効果はそれほど高くありません。
そのため、カビで黒く変色した部分がそのまま残ってしまうこともあり、せっかく掃除をしても、見た目がきれいにならないというデメリットがあります。
色を落とすためには、カビ除去スプレーを使ってみましょう。
カビ除去スプレーは、カビを落とすための専用のスプレーであり、黒い色もしっかり落とすことができます。
方法としては、消毒用エタノールのときとだいたい同じであり、カビの部分に吹きかけて拭き取るだけです。
カビ除去スプレーの場合は、吹きかけてから30分くらい放置するだけでカビが落ちるようになるので、エタノールよりも作業に時間はかかりません。
もし1回で色が落ちないようなら、何度か繰り返してみてください。
ただし、擦ると色が広がってしまうので、なるべくきれいに落とすためには、叩くように拭くことを忘れないでください。
換気しよう
カビ除去スプレーで掃除したあとも、マットレスをしっかりと乾燥させることが大切ですが、そのときは、臭いが気になってしまうことがあります。
乾かしている間、部屋にスプレーの独特の臭いが充満してしまうことが多いので、換気はしっかり行うようにしましょう。
あまり臭いがこもっていると、具合が悪くなる可能性もあります。
そもそも、マットレスを乾かすときは風通しのよさが重要なので、閉めきった部屋での乾燥は避けてください。
色落ちを防ぐには試してから
カビ除菌スプレーは、カビの黒い色を落とすには最適ですが、「マットレスの色まで落ちない?」という不安もあるものです。
確かに、場合によっては色落ちが気になってしまうこともあるので、不安なときは、いきなり吹きかけるのではなく、まずは目立たないところで試すことをおすすめします。
それで大丈夫なようなら、本格的に吹きかけていきましょう。
あまりに色落ちが気になるようなら、別の方法で掃除してください。
キッチン泡ハイターを使う
マットレスのカビの色を落とすためには、キッチン泡ハイターを使う方法もありますが、かなりデメリットが大きいので、どうしても落ちない頑固な汚れがあったときの最終手段として考えておきましょう。
キッチン泡ハイターは、カビ除去スプレーよりもさらに色落ちが激しいので、「色なんて気にしない」という人でなければ、基本的におすすめできません。
また、マットレスの痛みの原因にもなるので、あまり頻回に使うのは避けるべきです。
「多少傷んでもいいから色を落としたい」という場合は便利ですが、なるべくダメージを減らしたいなら使わないでください。
対策をしっかり行う
キッチン泡ハイターは漂白剤なので、使うのであれば、マスクや手袋、ゴーグルといった対策を行うことも必要になります。
また、換気は必須なので、必ず窓を開けてください。
キッチン泡ハイターは、漂白剤としては臭いが弱めの方ですが、だからといって油断は禁物です。
密閉された空間だと、頭痛やのどの痛みといった症状が出ることもあるので、十分注意してください。
業者に頼む
どうしても落ちないカビがあり、キッチン泡ハイターの使用も避けたいときは、無理に自分で行うのではなく、プロの手を借りましょう。
出張クリーニングの業者に頼めば、自分ではどうにもならないカビでも、きれいに取り除いてくれます。
また、カビだけでなく、ダニや汗の汚れなどもまとめて落としてくれるのです。
ただし、対象となるのがスプリングマットレスだけという業者もあるので、高反発マットレスなどを使っているときは、頼めないこともあります。
依頼するときは、自分のマットレスがクリーニングできるか、きちんと確認してください。
予防をしっかり行う
マットレスのカビを落とすのであれば、普段から繁殖を抑える工夫をしておくことも大切です。
掃除をするなら、カビが多いよりは少ない方が簡単であり、時間もかかりません。
また、カビが発生しないのであれば、余計な作業が増えることはないのです。
そのためには、マットレスを定期的に干して、湿気をとばすようにしましょう。
カビは湿気が多い場所を好むので、マットレスを敷きっぱなしにしていると、繁殖しやすくなってしまいます。
そうならないためにも、ときどき日光に当てて、マットレスを乾燥させてください。
もし日光に弱い素材を使っているときは、日陰でも構いません。
きちんと風通しをよくしておけば、直射日光を当てなくても、十分に湿気を取り除くことができます。
両面を使う
マットレスは、空気の流れがない裏面に湿気がたまりやすいので、ずっと同じ敷き方にするのではなく、ときどき裏表を入れ替えるようにしましょう。
どちらも空気に晒す使い方をしていれば、湿気の蓄積を抑えることができます。
また、裏表だけでなく、上下の入れ替えも定期的に行うようにすると、体重をかける位置がばらけるため、凹みを防ぐ効果も期待できます。
長持ちさせたいなら、ぜひ試してみてください。
まとめ
マットレスのカビは、ここで紹介した方法なら大抵は取り除くことができます。
カビが生えたマットレスを使い続けていると、健康に影響してくるので、発見したときは放置したりせず、正しい方法でしっかり手入れをしてください。
ただし、あまりにカビが多いときは、そろそろ寿命という可能性もあるので、買い替えも検討していきましょう。