マットレスの床置きはすのこが必要?使ったときの4つのメリット
マットレスを使うときは、できればベッドに敷く方法が理想的ですが、やむを得ない事情がある場合は、床に敷く方法もアリです。
ただし、床に敷く場合は、そのまま直に敷いてはいけません。
マットレスを床に敷くなら、先にすのこを置いて、その上に重ねるようにしましょう。
ここでは、マットレスの床置きですのこを使うことのメリットについて、詳しく説明していきます。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング湿気の不快感を軽減する
マットレスを床に敷くときは、湿気の蓄積に注意しなければなりません。
湿度の高いマットレスはとても不快なので、眠りを妨げてしまいます。
しかし、床に直接敷いた場合、普通にベッドに敷いたときより、どうしても湿気がこもりやすくなってしまいます。
これは、裏面がぴったりと床に密着することで、空気が通る隙間を塞いでしまうからです。
空気の通り道が塞がっているということは、湿気の逃げ道もないということなので、内側にどんどんたまっていきます。
裏面が密着するという点では、ベッドに敷いたときも同じことになってしまいそうですが、ベッドの場合は、通気性をよくした商品も多くあります。
床板部分がメッシュになったものなど、通気性を考慮して設計されたベッドであれば、下から湿気を逃がすことができるのです。
ところが、床にはそうした隙間がまったくないため、通気性のよさを期待することはできません。
下から抜けていくようなことはないので、ひたすら内側にこもり、ジメジメしたマットレスになってしまうのです。
この問題を解決するためには、すのこがおすすめです。
すのこの上にマットレスを乗せる方法なら、下に隙間をつくることができます。
そうなれば、通気性のよいベッドを使ったときのように、下から湿気が抜けていきます。
床にマットレスを敷くなら、ぜひ試してみてください。
寝るときの汗は意外に多い
マットレスを床に敷くときは、すのこを使ってきちんと湿気の対策をしなければなりませんが、そこに疑問を感じてしまう人もいます。
というのも、寝ているときは発汗が少ないイメージがあるため、それほど心配しなくても、湿気がたまることはないように思えてしまうからです。
確かに、寝ているときは、あまり体を動かしません。
無意識のうちに寝返りをうつことはあっても、起きているときのように激しく動くようなことはないため、「そんなに汗はかかないだろう」と楽観的に考えてしまいますが、それは間違いです。
人間が寝ているときは、意外なほど多くの汗をかいているものです。
自分ではそれほど発汗がないように感じていても、実際にはコップ1杯分くらいの汗がマットレスに染み込んでいることもあります。
夏は特に多くなりますが、他の季節でも油断は禁物です。
マットレスを床に敷くときは、そうした汗による湿気を少しでも減らすために、しっかり対策をしていきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングカビやダニを防ぐ
マットレスを床に敷くとき、すのこを使った湿気対策をしていると、カビやダニの発生を防ぐことにもつながります。
カビやダニが繁殖するためには、なるべく湿度の高い環境が必要であり、湿気の逃げ道がないジメジメしたマットレスは、最適な場所になってしまいます。
それを防ぐためには、直に置くのではなく、すのこを使って隙間をつくり、湿気を逃がす方法がおすすめです。
カビもダニも、健康に悪影響を与える可能性が高いので、十分に注意してください。
アレルギー対策のために
マットレスにカビやダニが発生した場合は、アレルギーの問題が出てきます。
ダニは、マットレスの中で息絶えることも多いですが、すでに動かなくなっていても、それが原因でアレルギーを引き起こすことはよくあります。
また、カビの場合は胞子が原因になります。
カビからは、花粉よりもさらに小さい胞子が出てきますが、それを吸い込んだ場合、アレルギーの症状が出てしまうのです。
そんなことになれば、快適に眠ることはできません。
健康を維持し、毎日ぐっすり眠るためには、すのこを使って空気の通り道をつくり、常に湿気の少ない状態にしておきましょう。
ひどいときはクリーニング
ダニもカビも、あまりにひどいようなときは、湿気を減らした程度ではどうにもなりません。
カビを拭き取ったり、掃除機で吸いこんだりする手入れにも限界があります。
もしそんなことになったら、無理をせずクリーニングに出しましょう。
プロに任せておけば、自分では難しい部分もきちんと掃除してくれるので、かなりきれいになります。
お金はかかりますが、中途半端な手入れだけではアレルギーを防ぐことができないので、クリーニングもしっかり利用していきましょう。
臭いを防ぐ
マットレスの床置きですのこを使うと、嫌な臭いを軽減できるというメリットもあります。
汗が染み込んだジメジメしたマットレスは、長く使っているうちに、どうしても臭いが出てくるものです。
そんなマットレスに寝ていたのでは、とても熟睡することはできません。
臭いの発生を防ぐためには、マットレスの通気性をよくして、湿気が少ない状態にしておく必要があります。
そのためには、やはりすのこがおすすめです。
床に直接敷いていると、汗がこもったままになってしまい、臭いを防ぐことは難しくなります。
しかし、すのこを使って常に通気性をよくしておけば、汗による湿気を逃がすことができるため、臭いの軽減につながるのです。
汗を吸い取ることも大切
床に置くマットレスの臭いを防ぐためには、すのこと一緒に、敷きパッドを使うことをおすすめします。
マットレスの上に敷きパッドを重ねておくと、汗をしっかり吸い取ってくれるので、中に湿気がこもることは少なくなります。
そうしておけば、臭いが発生しにくくなるのです。
ただし、汗を多く吸い取るということは、それだけ汚れやすいということなので、こまめに洗濯ができるものを選びましょう。
敷きパッドが臭いを出していたのでは、マットレスに問題がなくても、眠りを妨げてしまいます。
睡眠不足にならないためには、いつも清潔なものを使うようにしてください。
へたりを防ぐ
すのこを使ってマットレスの湿気を抑えることは、へたりを防ぐためにも有効な方法です。
湿気とへたりは、一見すると関係が薄いようですが、マットレスを長持ちさせるためには、かなり重要なポイントになります。
ここで問題になるのは、マットレスの反発力です。
湿気が多量に蓄積された場合、カビやダニ、臭いなどの他に、反発力が低下するというデメリットも発生してしまいます。
そのため、体が必要以上に沈み込んでしまい、通常よりもへたりやすくなるのです。
たとえ高反発マットレスを使っていたとしても、本来の反発力が大きく低下するようなことになれば、へたりを防ぐことは難しくなります。
できるだけ長く使っていくためにも、すのこによる対策はしっかり行いましょう。
へたりを防いで腰痛も回避
へたったマットレスは、体が不自然に沈むことで、腰に負担をかけることがあります。
そのため、無理に使い続けていると、腰痛になってしまう可能性が高いのです。
腰痛になれば、睡眠中だけでなく、起きているときも困ることになるので、なんとか避けなければなりません。
そのためにも、すのこでマットレスの湿気を逃がし、本来の反発力をしっかり維持するようにしましょう。
反発力が低下しなければ、マットレスのへたりが起こることはなく、腰を痛める心配もありません。
まとめ
マットレスを床で使うときは、何もせずただ敷いたりすると、湿気がどんどんたまってしまい、ぐっすり眠ることができません。
そんなときは、ぜひすのこを使ってみてください。
ジメジメした不快感を軽減し、カビやダニの発生を防ぎ、臭いやへたりなどもしっかり抑えることができれば、睡眠を邪魔する要素はほとんどなくなります。
ベッドが使えなくても、湿気の対策をきちんと行っていれば、快適に眠ることができるのです。