マットレスを床に置きたいときはどうする?4つの注意点
マットレスは、基本的にベッドで使うものであり、湿気の蓄積を防ぐなら、フローリングの床に敷くのは、あまりおすすめできません。
しかし、ベッドを使えない事情があったりすると、床に敷かなければならないこともあります。
そんなときは、きちんと対策をして、正しい方法で使うことが大切です。
では、マットレスを床に置くときの注意点について、詳しく説明していきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング除湿シートを使う
マットレスを床に敷くのであれば、なんとか湿気対策をしなければなりません。
フローリングの床に直置きしたときは、ベッドに敷くよりも湿気がたまりやすくなってしまいます。
床に敷いたときに問題となるのは、温度差による結露です。
フローリングの床が冷えきっていても、そこに敷いているマットレス自体は、体温で温かくなっています。
すると、マットレスと床の間に、結露が発生してしまうのです。
そんなことになれば、湿気がどんどん蓄積されることになります。
特に、気温が下がる冬は要注意です。
マットレスの湿気が多くなるのは、ジメジメした蒸し暑い夏のようなイメージが強いですが、冬でも湿気の被害は起こりやすくなります。
寒い時期は、床がとても冷たくなってしまうので、温かいマットレスとの温度差が激しく、結露が多く発生してしまうのです。
それを放置しているとカビが生えてしまうので、対策はしっかり行うようにしましょう。
マットレスと床の間の湿気を取り除くなら、除湿シートがおすすめです。
マットレスの下に敷く
除湿シートは、マットレスの下に敷いておくことで、湿気を吸い取ってくれる便利なアイテムです。
普通にマットレスだけ敷いていると、結露でどうしても湿ってしまいますが、除湿シートを挟んでおくことで、余計な水分をしっかり吸収してくれるのです。
除湿シートは、使い捨てではなく、乾かせばまた使うことができるので、頻繁に買い替える必要はありません。
吸湿センサーを備えたものなら、色の変わり具合によって、吸収した水分の量がわかるので、乾燥が必要なタイミングも判断しやすくなります。
床に直置きしたマットレスの湿気を軽減するなら、ぜひ試してみてください。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングすのこを使う
マットレスの裏にまったく隙間がない状態だと、湿気の逃げ道が塞がっているため、どうしてもジメジメしてしまいます。
そのため、床と完全に密着してしまうようだと、なかなか湿気を軽減することができないのです。
これは、普通のフラットな天板になったベッドでも同じです。
ぴったりと密着して隙間がなくなってしまう状態は、マットレスにとってよい環境ではありません。
除湿シートを使えば、いくらか湿気を減らすことができるとはいえ、より少なくするなら、やはり通気性は確保しておきたいところです。
そんなときは、すのこを利用しましょう。
マットレスをそのまま床に置くのではなく、まずすのこを設置し、その上に重ねてください。
そうすることで、マットレスの下に隙間ができ、湿気を逃がしてやることができます。
普段から湿気を少なくしたいなら、ぜひおすすめです。
起きたら立てかける
マットレスを床に直置きするなら、敷きっぱなしにしておくのはよくありません。
敷いたままにしておくと、湿気がこもりやすくなります。
これは、すのこを使ったときでも重要なことです。
すのこの上にマットレスを乗せる方法なら、確かに通気性は向上しますが、数センチの隙間くらいでは、完全な対策にはなりません。
そのため、湿気の逃げ道があるとしても、それだけで安心してはいけないのです。
湿気を減らす工夫をいくつか組み合わせることで、より効果的な対策をすることができます。
そこでおすすめなのが、マットレスをその場に立てかけておくことです。
敷きっぱなしにせず、こまめに立てておくようにすると、マットレス全体が空気に触れるため、湿気がたまりすぎる心配はありません。
起きたら必ず立てるようにして、寝ているとき以外は、常に乾燥しやすい状態にしておきましょう。
換気も忘れずに
マットレスを立てかけるといっても、部屋の中がジメジメしていたのでは、あまりよい効果を得ることはできません。
せっかく立てかける対策をするなら、換気をして、部屋の中も乾燥させるようにしましょう。
おすすめは、朝起きたときに窓を開けて、少し換気の時間を設けることです。
こもった湿気をある程度逃がしておけば、立てかけることによる湿気対策は、より高い効果を発揮してくれます。
細かいことですが、カビを繁殖させないためにも、しっかり換気してください。
ローテーションさせる
普段からマットレスの湿気を少なくしておくには、マットレスの裏表や上下を入れ替える方法もおすすめです。
そうすれば、すべての面を空気に晒すことができるため、どこか一点に湿気が集中するようなことはなくなります。
また、体重をかける部分を定期的に変えていれば、へたりを防ぐことにもなります。
マットレスを長持ちさせるためには、ぜひ試してみてください。
しっかり干す
マットレスを床に敷く方法は、普通にベッドを使うよりもデメリットが大きいので、立てかけておくだけでなく、定期的に干すことも必要になります。
大きいものや厚いもので、移動させるのが難しいならともかく、動かせるものを使っているのであれば、日当たりのよい場所に出して、しっかり天日干しをしてください。
日光の力を借りれば、マットレスの湿気を大幅に減らすことができます。
ただし、動かせるマットレスだったとしても、すべてのマットレスが天日干しに対応しているわけではないので、干すときは注意してください。
マットレスの中には、日光を浴びることで劣化する素材を使っているものがあります。
それを天日干しにしてしまうと、寿命を縮めてしまう恐れがあるのです。
ウレタンを使った高反発マットレスなどは、天日干しをすることができないので、うかつに外に出さないようにしましょう。
失敗を確実に防ぐためには、マットレスを干す前に、必ず説明書などを確認することが大切です。
もし日光がNGだった場合は、無理に天日干しにするのではなく、陰干しで乾燥させてください。
三つ折りを選ぶ
これから床に敷くマットレスを選ぶという人は、干すときのことを考えて、最初から動かしやすいものを選んでおくのもよい方法です。
せっかく天日干しできるものでも、動かすのが難しいようだと、なかなか干すことができません。
また、その場に立てかけることができたとしても、そのたびに大変な苦労をしなければならないようでは、干すことを躊躇してしまう可能性があります。
それを避けるためには、三つ折りのマットレスがおすすめです。
三つ折りのものは、畳むとコンパクトになり、他のマットレスほど重さもないため、干しながら使うには最適なマットレスになります。
移動して天日干しにするのも、その場に立てかけて陰干しにするのも、三つ折りマットレスなら簡単です。
床に敷くマットレスを探すときは、こうした扱いやすさもチェックして、しっかり湿気の対策ができるものを選ぶようにしましょう。
まとめ
マットレスを床に敷くときは、湿気をためこまないために、いろいろと工夫をしなければなりません。
それを怠っていると、カビやダニが繁殖したり、嫌な臭いがしてきたりするので、快適に眠ることができなくなってしまいます。
どうしても床に敷かなければならないときは、ここで紹介した注意点を参考にして、しっかり対策を行ってください。