マットレスを陰干しにするとどうなる? 日陰で乾燥させる5つのメリット
マットレスは、快適に眠るためには、なくてはならない寝具のひとつです。
これを使うときは、ただ敷きっぱなしにしておくのではなく、きちんと手入れをしながら使う必要があります。
そこでおすすめなのが、風通しのよい日陰を利用して乾燥させる、陰干しです。
ここでは、陰干しの5つのメリットについて、詳しく説明していきます。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング日光による劣化を防ぐ
陰干しは、「日光を当てずに乾燥させる」ということが重要なポイントになります。
マットレスを干すときは、洗濯物などと同じように、日当たりのよい場所で天日干しにする方法もありますが、それがすべてのマットレスに対して有効なわけではありません。
一口にマットレスといっても、商品によってさまざまな特徴があり、その中には日光で劣化するものもあります。
高反発マットレスに使われているウレタンは、日光に弱い素材なので、天日干しは避けなければならないのです。
そうなると、手入れをすることができなくなってしまいそうですが、心配する必要はありません。
日光に弱いマットレスを長持ちさせるために最適な方法が、陰干しにすることなのです。
陰干しは、日光を使わずに乾燥させる方法なので、ウレタンを使ったマットレスであっても、干すことで劣化させたりはしません。
説明書を見て、そのマットレスが天日干しできないものだった場合は、ぜひ陰干しを試してみてください。
風通しのよい場所で
陰干しは、日陰で乾燥させることができるため、高反発マットレスなどの日光に弱い商品でも、余計なダメージを与えずに手入れをすることができます。
ただし、その効果をしっかり得るためには、外してはいけない条件があります。
それが、風通しのよさを確保することです。
日陰での乾燥が可能になるのは、その場所に空気の流れがあるからです。
例えば、日光が当たらない閉め切った部屋の中だと、ウレタンを劣化させることはないとしても、乾燥の方はまったく期待できません。
薄暗い密室の中は、どうしても湿気がこもりがちになってしまうため、何かを乾燥させるには向かないのです。
したがって、陰干しをするのであれば、完全に閉じた場所は避けて、必ず空気が流れている場所で行いましょう。
そうした場所であれば、日光がなくても十分に乾燥させることができます。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングその場でできる
マットレスを陰干しにするときは、日光の当たる場所まで運ぶという作業がなくなります。
日の当たらない場所で、なおかつ風通しがよければ乾燥させることができるので、わざわざベランダに出す必要がないのです。
ただ立てかけておくだけでも、窓を開けてしっかり空気の流れをつくっておけば、湿気をとばすことができます。
そのため、ひとりで運ぶのが難しいときには、陰干しがおすすめです。
マットレスは基本的に大きいものなので、移動させるとなれば、人手がなければできないこともあります。
特に、腰痛対策などで重宝される極厚マットレスなどは、ひとりで動かすにはかなり無理があるものです。
しかし、部屋の外まで大きく移動させるのではなく、その場に立てかけるだけなら、それほどの労力は必要ありません。
使っているマットレスが動かしにくいものだったときは、ぜひ陰干しにしてみてください。
ベッドの周辺を片付ける
マットレスをその場に立てかけるときは、いきなり動かすのではなく、周りをよく見て、邪魔になるものがないか確認してください。
ベッドサイドランプなどは、マットレスを動かそうとしたときに、うっかり倒してしまうことが多いのです。
その場に立てかけるだけなら、大きく移動するわけではないので、「気をつけていれば大丈夫」と考えてしまうことも多いですが、自分の腕や体が当たってしまう可能性もあるので、油断は禁物です。
落としたり壊したりしそうなものは、きちんと片づけてから作業を始めるようにしましょう。
湿気の不快感を解消できる
マットレスを陰干しにして湿気をとばすと、ジメジメとした不快感を軽減することができます。
梅雨の時期などはよくあることですが、マットレスに多量の湿気が蓄積された状態だと、そのジメジメした感じが、快適な眠りを妨げてしまうことがあります。
また、無駄に湿気が多いマットレスは、夏場の蒸し暑さを余計に悪化させてしまうものです。
そうなると、ぐっすり眠ることができず、寝て起きたあとでも、いまいちすっきりできません。
睡眠不足になってしまうことも多いので、そうした湿気による不快感は、しっかり取り除いておくことが大切です。
健康的な生活をするためにも、積極的に陰干しをしていきましょう。
臭いの対策にもなる
ジメジメと湿ったマットレスは、そのまま放置していると、嫌な臭いがしてくることもあります。
マットレスに湿気がたまる原因には汗もあるので、手入れをしていないと、どうしても臭いがしてくるのです。
その場合も、快適な眠りを妨げることになります。
マットレスは、基本的に丸洗いすることができないものなので、臭いを防ぐためにも、しっかり乾燥させて湿気をとばすようにしましょう。
ダニやカビの繁殖を抑える
ダニやカビが繁殖するためには、できるだけ湿度の高い環境が必要になります。
そのため、敷きっぱなしで湿気をためこんだマットレスは、ダニやカビからすると、とても住みやすい環境になるのです。
しかし、ダニやカビには嬉しい環境でも、そこを寝床にする人間にとっては、眠りを妨げる不快な環境になります。
ダニやカビにまみれたマットレスに寝ていたのでは、健康にも悪影響を及ぼしてしまうので、しっかり対策をしなければなりません。
そのためには、定期的に陰干しをして、湿気の少ない状態を維持するようにしましょう。
ダニやカビにとって住みにくい環境になっていれば、繁殖を抑えることができます。
掃除機も忘れずに
しっかりとダニの対策をするなら、住みにくい環境にしただけでは、まだ不十分です。
マットレスのダニを取り除くのであれば、干すだけでなく、掃除機も利用しましょう。
ゆっくり丁寧に掃除機をかけるようにすると、マットレスの表面にいるダニと、その死骸や糞などを除去することができるのです。
また、ダニのエサとなる髪の毛やフケなども一掃できるので、繁殖を抑えるなら、ぜひ試してみてください。
凹みを防ぐ
マットレスの湿気をとばしておくことは、凹みを防ぐことにもつながります。
凹みと湿気は、一見するとあまり関係がないように思えますが、湿っているときの柔軟性の低下は、無視できない問題です。
湿気が蓄積されたマットレスは、本来の柔軟性を失ってしまうので、通常よりも凹みやすくなってしまいます。
長く敷きっぱなしにしているマットレスが凹んでくるときは、体重による圧力が同じ場所に集中すること以外に、湿気による柔軟性の低下も、かなり影響しているのです。
凹んでしまったマットレスを使っていると、寝ているときの姿勢が崩れ、腰痛を引き起こす可能性があるので、なんとか対策をしなければなりません。
そのためにも、陰干しはしっかり行うようにしましょう。
定期的に湿気をとばし、柔軟性のある状態を維持してください。
まとめ
マットレスは洗濯ができないものですが、だからといって放置していると、劣化が進み、寿命がどんどん縮んでいきます。
それを防ぐためには、定期的に陰干しをして、湿気の少ない状態で使うようにしましょう。
陰干しなら、日光に弱い素材にダメージを与える心配がないため、どんなマットレスにも有効な方法になります。
日光に弱いものでなくても、動かすのが難しいときなどは、ぜひ陰干で対応してください。