腰痛改善のための、マットレス選びのポイントって何?
体重に合った硬さで体にフィットしたマットレスで夜ぐっすり眠れるようになったら、しばしば腰痛がグッと和らいでよくなるというのをご存知でしょうか。
腰痛はなった人にしかわからない辛いお悩みのひとつです。
寝具をひとつ丁寧に選ぶことで毎日がスッキリとした気分で過ごせるようになるとしたらお得ですよね。
自分の腰痛に効くマットレスの探し方を知って、より健康的な生活を送っていきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング自分に合ったマットレス選びのポイント3選
自分に合ったマットレスの条件として「体重に合ったもの」「直感的な寝心地がいいもの」「通気性のいいもの」の3点が挙げられます。
ただし、スポーツなど体を使っているときに腰を痛めてしまった場合や、椎間板ヘルニアと診断された場合は、医療機関での治療にまず専念しましょう。
[体重にあったもの]体重が60㎏以下の人は反発力が100~150ニュートン、60~80㎏の人は120~160ニュートン、80~100㎏の人は140~180ニュートン、100㎏以上の人は160~200ニュートンのものが推奨されています。
というのも、マットレスで腰痛が改善するメカニズムのひとつに、一般的なマットレスでは寝ている間に沈みがちな腰を上に持ち上げることで、姿勢(S字型の立姿勢が理想的とされています)や血行を改善するというものがあります。
つまり、体重によって体を持ち上げるのに必要な力は異なるので、体重でマットレスを選ぶことが大切になってくるのです。
ちなみに、寝ているとき腰にかかる負担は、全体重の44%と言われています。
この事実は、マットレスの反発力をただ自分の体重に合ったものにするということが、いかに腰痛の改善に役立つかということを示しています。
また、理想的な反発力のマットレスで眠ることで寝返り回数(理想は20回前後といわれています)も適切なものとなり、重力の負荷が分散されます。
[直感的な寝心地がいいもの]寝心地の悪いマットレスで寝ていると、睡眠障害の要因となり、腰痛に影響している可能性があります。
先ほども述べましたが腰痛には寝返り回数、そして意外にもストレスが深く関与しているといわれています。
例えば、マットレスが柔らかすぎると、寝返り回数が減り、体重の分散がうまくいかなくなって腰に大きく負担がかかります。
逆に、硬すぎると寝返り回数は増え睡眠時間が短くなったり眠りが浅くなったりすることにつながります。
さらに、寝不足はストレスにも関わってきます。
ストレスがかかると、睡眠の質がさらに下がる可能性もあり、悪循環となるおそれがあるのです。
寝心地に関しては、やはり直感で良いものを選ぶとよいでしょう。
このとき、店で一瞬寝転んでみて決めるのが一般的かと思います。
ですが、マットレスは高い買い物であるということで、おすすめは返金保証のついたマットレスを購入してみて実際に夜、寝てみることです。
ここで注意したいのが、マットレスの返金保証の基準は結構あいまいである点です。
些細な傷などで保証が利かなくなってしまうおそれもあるので、1~3日間だけ寝てみて寝心地がよかったらそのまま使い続けて、よくなかったら返品するというのがよいでしょう。
[通気性のいいもの]通気性が悪いと、マットレスは寝汗を吸ってすぐへたってしまいがちです。
せっかく自分に合ったマットレスを選んでも、早いうちにダメになってしまってはもったいないですよね。
また密度の高いマットレス(30以上)も耐久性に優れているといわれています。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング考えられる腰痛の原因2点
腰痛の整形外科的な要因として、「寝る姿勢」と「背骨の変形」が考えられます。
[寝る姿勢]理想の姿勢は、S字カーブを描いた立姿勢をそのまま横にしたものです。
寝る姿勢の悪さから腰痛がきている場合は、マットレスが柔らかすぎるか硬すぎるかで体の一部、特に腰に負担がかかる姿勢になっていると考えられます。
マットレスが柔らかすぎると、背骨や腰の骨が下に沈んで突き出た状態の姿勢になります。
ふかふかのソファに座ると立ち上がりにくいのと同じで、柔らかいマットレスだと身動きがとりづらくなり寝返りがうちづらくなります。
すると腰に大きな負荷がかかる同じ姿勢で毎晩眠ることになり、腰痛につながると考えられます。
逆にマットレスが硬すぎると、もともと後ろに突き出ている腰の骨にダイレクトに体重の大部分が集中して、これも腰を痛める原因となります。
また、このとき寝心地も悪いので、今度は寝返りを打ちすぎて睡眠の質にも悪影響を及ぼすとも考えられます。
姿勢が悪いと血行が悪くなったり、呼吸もしづらくなったりするので、これも体へのストレスという形で間接的に腰痛につながるともいえるでしょう。
[背骨の変形]背骨が湾曲している場合も、腰痛につながっているおそれがあると考えられます。
猫背でみられるように背骨が丸く外側に曲がっている場合や、腹部が突き出たような姿勢も理想的な背骨の形であるS字型がゆがんでできたものです。
すると本来背骨で分散できていた体重の重力の負担が、周辺の筋肉に過度にかかってしまい炎症がおきたものが、腰痛につながることもあるようです。
こまめな体操や整骨院に通うことでよく改善するともいわれますが、体に合ったマットレスで眠ることで同様に矯正効果があると考えられます。
低反発マットレスと高反発マットレスではどちらがいいのか
腰痛に良いとされるのは高反発マットレスだと一般的に言われています。
低反発マットレスだと、寝ている間S字カーブの崩れた姿勢が長時間固定されてしまうからです。
また、そのほかにも低反発マットレスと比べて高反発マットレスの良い点は寝返りが打ちやすく、通気性にすぐれ耐久性が高いこと、そして洗濯できることです。
ただし、硬すぎる高反発マットレスだと腰が浮いてしまい、やはり理想的な背骨のS字カーブが崩れてしまう上、何度も述べてきたように睡眠の質が下がりそれが腰痛の大きな原因ともいわれるストレスにつながるおそれもあるので注意が必要です。
しかし、低反発マットレスは安価で寝心地が良いと感じる方も多く、腰痛の原因が背骨の物理的なところよりもストレスからきている方が大きい人には向いていることもあります。
売れ筋の高反発マットレス2選
「高反発マットレス モットン」と「トゥルースリーパー cero」について紹介します。
[高反発マットレス モットン]日本人の体形に合わせて作られていて、寝返りがうちやすいと評判のモットン。
最も人気の高反発マットレスです。
モットンは、今使用しているマットレスの上に敷いて使うこともできるようです。
返金保証が90日ついているというのはおすすめポイントです。
[トゥルースリーパー cero]やわらかい網状素材と、硬わた素材の二層の構造から作られている高反発マットレスです。
暑い季節はやわらかい面を上にして眠ると涼しく感じられ、寒い季節は硬いほうの面を上にすると暖かく感じられるという秘密があります。
こちらには60日の返金保証に加え1年間の交換保証がついています。
まとめ
今回は、自分の体重や感覚に合わせた高反発マットレスを選ぶことで多くの場合腰痛の改善に役立つことや、背骨のS字カーブが崩れたまま寝返りを打てず長時間固定されたまま眠ることが腰痛の大きな原因になっていること、そして腰痛に良いとされる人気のマットレスを2つ紹介してきました。
上手に自分に適したマットレスを選んで、腰痛が改善されたより快適な日常生活を送っていきたいものですね。