高反発マットレスは大切に使おう!手入れの方法を紹介

高反発マットレスは、その確かな反発力で体をしっかり支えてくれるので、体の負担を軽減するには、とても便利な製品です。

しかし、日常的に使っていく中では、汚れてしまったり、へたってしまったりすることもあるでしょう。

そのため、長く使うためには、手入れの方法も知っておかなければなりません。

ここでは、高反発マットレスを大切に使うための、手入れの方法を紹介していきます。

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干す

高反発マットレスは、基本的に洗うことができません。

そのため、手入れをする際に最も重要となるのは、定期的に干して湿気をとばすことになります。

マットレスは、長く敷いていると、空気が触れない下側を中心に湿気が蓄積されてしまい、カビやダニを発生させてしまいます。

湿度が高い状態は、それらの繁殖には最適なのです。

カビやダニは、かゆみやアレルギーなどの原因になるものであり、マットレスで繁殖してしまえば、とても快適に眠ることはできません。

そのため、1か月に1回はベッドから起こし、空気にさらして湿気を取り除くことが大切なのです。

陰干しがおすすめ

高反発マットレスを干すなら、天日干しではなく、陰干しにするとよいでしょう。

その方が劣化を抑えられるので、手入れとしてはおすすめです。

これには、高反発マットレスに多く使われている、ウレタンの性質が関係しています。

ウレタンは日光に弱い素材であり、直射日光に当てると、だんだん耐久性が落ちてくるのです。

そのため、天日干しを繰り返していると、長持ちどころか、逆に劣化を加速させることになってしまいます。

このようなトラブルを避けるには、なるべく日光が当たらない干し方が必要であり、それには、室内でもできる陰干しが最適なのです。

陰干しは、風通しをよくしておけば、日当たりのよい場所に出さなくても、その場で行うことができるので、作業も簡単に済みます。

大きくて動かせないマットレスなら、下に本などを挟んでベッドから浮かせ、空気を循環させてやれば、十分に湿気をとばすことができるでしょう。

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拭く

高反発マットレスの主な手入れは、洗うことではなく、干すことです。

しかし、長く使っていく中では、何かこぼしたり、染みができたりしてしまう可能性もあるでしょう。

そんなとき、ただ干すだけでは、とても対応できません。

そこでおすすめなのが、干す前に汚れを拭くことです。

気になる汚れがあったら、水を染み込ませた布などで、その部分を丁寧に擦ってください。

ただし、強く擦るのではなく、優しく撫でるように擦るのがコツです。

なるべくきれいに汚れを落とそうとすると、強く擦りたくなりますが、それでは、マットレスの表面を劣化させる恐れがあります。

ちょっとした汚れなら、それほど力をいれなくても、優しく何度か擦るだけで、十分に対応できるでしょう。

そのあとは、風通しのよい場所に干して乾かせば、きれいに汚れが落ちているはずです。

洗剤を使う

少し汚れた程度なら、濡れた布で拭くだけでも落とすことは可能ですが、ペットの尿などは臭いもあるので、それだけでは不安が残ります。

そんなときは、中性洗剤を使ってみましょう。

まずは、濡れた布でおおまかに汚れを落とし、次に、少し薄めた中性洗剤を、汚れた部分に染みこませます。

それから拭くようにすると、洗剤の効果で、厄介な汚れでもきれいに落とすことができるのです。

なるべく染みができないようにするなら、汚れたあと、時間が経過しすぎないうちに、素早く行ってください。

ただし、あまりにもひどい汚れの場合は、洗剤を使っても落とせない可能性があります。

そのときは、プロの力を借りることも必要になるでしょう。

掃除機をかける

高反発マットレスの手入れをする際、ダニの対策をしたい場合には、掃除機をかけるとよいでしょう。

掃除機をかけることで、生きているダニはもちろん、死骸やフン、卵までも一掃することができるのです。

また、ダニのエサとなる、人間の垢やフケなども除去できるので、繁殖を抑えることにもなります。

この方法は、ダニ用に特化した掃除機などではなく、家庭にある普通の製品で十分な効果があるので、とても手軽にできることもメリットです。

ただし、作業を始める前に、掃除機のヘッドが汚れていないかどうか、よく確認してください。

汚いまま使った場合、ダニは取り除けたとしても、マットレスに汚れがついてしまう可能性があります。

もし汚れていたら、使う前にきれいに拭いて、埃もとってから始めるようにしましょう。

ゆっくりかけるのがコツ

マットレスに掃除機をかけるときは、カーペットなどと同じような感覚でかけていると、あまり効果がないこともあります。

なぜなら、生きているダニは、マットレスにがっちりとしがみついていることが多く、普通に掃除機をかけただけでは、吸い取ることができないからです。

したがって、マットレスに掃除機をかけるには、少しコツが必要になります。

それは、普通に掃除するときよりも、ゆっくりと丁寧に動かすことです。

じっくりと吸うようにすれば、吸われまいと抵抗するダニがいても、かなりきれいに取り除くことができます。

少し残ったとしても、こまめに掃除機をかけていれば、ほとんどのダニを除去できるでしょう。

また、枕元には髪などが落ちていることが多いので、ダニが集まりやすい場所になります。

そのため、他の部分よりも念入りに吸うようにすると、多くのダニを一度に吸い取ることができるのです。

ローテーションさせる

高反発マットレスの手入れでは、湿気の他にもへたりに注意しなければなりません。

マットレスは、一度敷いたら、そのまま同じ面だけを使い続けてしまう人もいますが、その場合、圧力が同じ部分にだけ集中してしまいます。

そうなると、どうしても中央がへこんでしまい、寝たときに正しい姿勢がとれなくなるのです。

しかし、マットレスをローテーションさせて、体重がかかる場所をときどき変えるようにすれば、圧力が同じ面に偏ることはありません。

おすすめなのは、180℃回転させて上下を入れ替え、次に裏表を逆に、そして再び上下逆、裏表逆を繰り返して一巡させることです。

この順番でローテーションさせると、裏表はもちろん、足と頭の位置も入れ替わるため、圧力の分散を最も効果的に行うことができるのです。

湿気も分散する

マットレスのローテーションは、圧力と同時に、湿気の蓄積を防ぐ効果もあります。

もしローテーションをしなければ、同じ面ばかりが下になり、そこに湿気が集中してしまうでしょう。

マットレスの下がベッドと密着し、空間をすっかり塞いでしまうので、何もしなければ、湿気を出すことができないのです。

しかし、ローテーションによって裏表を入れ替えるようにすれば、その心配はありません。

一面だけでなく、両面を等しく空気にさらすことで、湿気が集中することはなくなります。

湿気を除去するための手入れなら、陰干しの方が効果は高いですが、ローテーションで普段から湿気を少なくしておけば、干したときの効果も、より高まります。

確実に手入れをするなら、ローテーションと陰干しを組み合わせるとよいでしょう。

まとめ

高反発マットレスを手入れしながら使うことは、その効果を十分に引き出すためには、とても重要なポイントになります。

手入れを怠っていると、マットレスの劣化が早まり、せっかくの効果も半減してしまうでしょう。

高反発マットレスが正常な働きをするためには、こまめな手入れによって、常にベストな状態を維持することが大切なのです。