高反発マットレスのダニはどう防ぐ? おすすめの3つの対策
高反発マットレスは、腰痛の改善などに役立つものであり、多くの人が利用しています。
ただし、高反発マットレスを使うときは、ダニに注意しなければなりません。
ダニが発生してしまうと、体にかゆみを感じたり、アレルギーになってしまうこともあるのです。
では、ダニを防ぐために有効な方法について、詳しく説明していきます。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングダニ対策のポイント
ダニ対策の方法の前に、まずは、対策の基本となるポイントについて説明します。
高反発マットレスにダニが発生する大きな原因となるのは、蓄積された湿気です。
湿度が高い状態は、ダニにとって過ごしやすい環境になります。
また、繁殖するにも最適なので、湿気がこもったマットレスを放置していたりすると、ダニだらけになり、すぐ使えなくなってしまうのです。
したがって、湿気がたまることは、極力避けなければなりません。
ところが、何も対策をせず、ただ使っているだけでは、どうしても湿気がたまってしまいます。
高反発素材を使っているものは、他の素材よりも通気性に優れているものですが、何もしなければ、どんなに通気性がよくても、リスクは高くなるのです。
特に、マットレスの裏側など、空気が入り込む隙間がない場所は、なるべく空気に触れるように注意しておかないと、湿度が上がってしまいます。
汗には要注意
湿気がたまる原因のひとつには、人間の発汗もあります。
人間は、寝ている間にコップ1杯分くらいの汗をかいており、これが染みこんで蓄積されていくと、湿度が上がり、ダニが発生してしまうのです。
これを防ぐためには、汗が染みこまないように、マットレスを保護しなければなりません。
そのため、シーツやベッドパットといった製品は、必ず使うようにしましょう。
高反発マットレスは、直接寝なければ効果がないと思い込み、むき出しのまま寝てしまう人もいますが、それでは、汗がどんどん染みこんでしまいます。
確かに、敷き布団などを上に重ねず、高反発マットレスに直接体を預けることは大切ですが、シーツやベッドパットを敷いたくらいでは、反発力などの効果を妨げることにはなりません。
高反発マットレスを使う際は、それらを常にセットと考えておくのが基本です。
このように、ダニの対策では、湿気の蓄積を防ぐことが、重要なポイントになります。
では、ポイントをしっかり押さえた上で、対策の方法について紹介していきましょう。
>>おすすめ腰痛マットレスランキングローテーションが大切
ダニの対策として湿気を防ぎたいなら、高反発マットレスを常に同じ敷き方で使うのは、あまりおすすめできません。
なぜなら、同じ敷き方にしていると、裏になる部分がいつも同じであり、そこだけに湿気が集中してしまうからです。
湿気が極端に集中していると、ダニが繁殖してしまう可能性が高いです。
これを避けるには、マットレスの向きを変えて、裏側になっていた部分を、ときどき空気に当てる必要があります。
そこで便利なのが、マットレスをローテーションさせる方法です。
裏表や上下を定期的に入れ替え、マットレスの向きをローテーションさせる使い方なら、全体が空気に触れるため、湿気の集中を避けることができます。
その際は、まず、180℃回転させて上下を逆にしてください。
次に、ひっくり返して裏表を入れ替え、そのあと再び180℃回転させ、最後にまたひっくり返します。
つまり、上下逆、裏表逆、また上下逆、裏表逆というローテーションです。
この方法なら、マットレスの両面がしっかり空気に触れるため、湿気を逃がすことができます。
また、上下を逆にすることは、ダニのエサとなる髪やフケを、一か所に集中させない効果もあるのです。
へたり防止にもおすすめ
向きをローテーションさせて使うと、高反発マットレスのへたりを抑える効果もあります。
同じ敷き方にしていると、同じ部分だけに圧力がかかってしまうため、中央がへこみやすくなりますが、ローテーションさせれば、うまく圧力を分散させることができるのです。
それならば、マットレスの負担が軽減されるため、劣化を早める心配もありません。
ダニの繁殖を抑え、へたりも同時に防ぐことができるローテーションは、高反発マットレスを長持ちさせるには、最適な方法なのです。
陰干しで湿気をとばそう
ダニ対策では、汗などの湿気をとばして、なるべく乾燥させておくことが重要になります。
湿度の低い状態を維持できれば、ダニが繁殖することはありません。
そのためには、定期的に干すことが大切です。
ローテーションで普段から湿気を抑えておくことも必要ですが、湿気を最も効果的に除去できるのは、やはり干すことになります。
ただし、干すといっても、直射日光にあてるのはやめましょう。
なぜなら、高反発マットレスには、ウレタンを使っている製品が多いからです。
ウレタンは、日光に弱い素材であり、日当たりのよい場所に置いておくと、耐久性が落ちてしまいます。
そのため、高反発マットレスを干すには、天日干しは向いていないのです。
高反発マットレスを干すために最適な環境は、なるべく風通しのよい日陰になります。
乾かすには日光が必須のように思えますが、風が入り込み、空気の循環がある状態であれば、日光が当たらなくても、湿気をとばす効果はあるのです。
マットレスの裏に空気を
高反発マットレスは、サイズが大きかったり、厚かったりした場合、動かすことは容易ではありません。
陰干しの効果が高いといっても、そうした大型の製品では、なかなか実行できないこともあります。
そんなときは、無理に立てかけたりせず、その場で少し浮かせてみましょう。
厚みのある本や丸めたタオルなどを、マットレスとベッドの間に差し込めば、下に隙間ができて、空気が流れ込みます。
高反発マットレスにダニが発生するときは、空気の流れが少なく、湿気がこもりやすい裏側であることが多いので、この方法はかなり有効です。
さらに、部屋を換気して、室内に空気の循環をつくっておけば、より効果が高まります。
大きすぎて動かしにくい製品を使っているなら、ぜひ試してみてください。
掃除機で吸う
ダニの対策の基本は、湿気をためないことですが、掃除機を使って清潔を維持することも、忘れてはいけないポイントのひとつです。
これは、単純にダニを吸い取ってしまうだけなく、繁殖を抑えることにもなります。
ダニは、人間の体から出た垢やフケ、落ちた毛髪などをエサにしているものです。
掃除機でそれらを吸い取り、常にきれいにしておくことは、ダニのエサを断つことになります。
ローテーションや陰干しで湿度を低く保ち、さらにエサとなるものを除去すれば、より確実なダニ対策ができるのです。
これは、専用の掃除機などは必要なく、普通に家庭にある製品で可能なので、なるべくこまめに行うようにしましょう。
ダニを吸うコツ
マットレスに掃除機をかけるときは、少しコツが必要です。
床と同じようにかけていても、しっかりダニを吸いきれないことがあるので、注意しなければなりません。
死骸や卵なら問題はありませんが、生きているダニがいた場合、線維などにしがみついて抵抗するため、残ってしまうことが多いのです。
そのため、マットレスに掃除機をかけるときは、ゆっくり動かすこと意識しましょう。
普通よりもゆっくりと、丁寧に動かすことで、抵抗するダニもきれいに吸い取ることができます。
まとめ
高反発マットレスは、反発力の高さで体を支え、負担を軽減してくれます。
これを快適に使うためには、こまめにダニの対策を行い、湿気やエサになるものなどを、しっかり取り除くことが大切です。
いつも清潔な状態にしておけば、ダニの発生を防ぎ、より気持ちよく使うことができます。
日々の安眠を確保するためにも、ここで紹介した対策を忘れず、適切な手入れをしていきましょう。