腰痛を予防して健康的に暮らそう!高齢者に合っているマットレスとは?
寝具は毎日の睡眠に必要なもので、質の良い睡眠をとるには、マットレスや枕、毛布や掛け布団などの寝具が必要です。
そして、特に重要なのが、マットレス選びや枕選びになります。
自分に合ったマットレスや枕でないと体に負担がかかってしまい、腰痛を起こしたり、肩がこったり、疲れが取れなかったりしてしまいます。
そのため、自分に適した寝具を選ぶことが重要になりますが、マットレスは若い人と高齢者とでは選び方が違ってきます。
それでは、高齢者に合うマットレスとはどのようなマットレスなのでしょうか?
>>おすすめ腰痛マットレスランキング高齢者にもベッドとマットレスを使用してほしいわけ
歳を重ねて老化すると、体力がなくなっていきます。
体力がなくなると、若い頃には辛く感じなかった行動が辛く感じてしまうことがあります。
その行動の一つが、布団の上げ下ろしです。
高齢者の中には、布団の上げ下ろしが辛いという方もいるかと思います。
また、腰が痛くて、熟睡できないという方もいることでしょう。
そこで高齢者におすすめしたいものが、ベッドフレームとマットレスです。
ベッドとマットレスなら、一般的な敷き布団のように毎日しまう必要はありません。
また、自分に合う体圧分散性に優れたマットレスなら、腰にかかる負担が少なくなるので、腰は楽になり、熟睡しやすくなります。
そして、ベッドは高さがあるので、朝起きた時に立ち上がる際、まず脚を下ろすので、楽に立ち上がることができます。
その他にも、マットレスは厚みがあることから床を感じないことや、床から離れているので埃を吸いにくいというメリットもあります。
たくさんのメリットがあるマットレスですが、マットレスには色々な種類があり、種類により柔らかさや機能は異なります。
では、高齢者にはどのようなマットレスが合っているのか説明していきます。
>>おすすめ腰痛マットレスランキング体の状態別による高齢者に合うマットレスとは
一言に高齢者といっても、若く見える人や、まだまだ元気いっぱいの人、実年齢よりも上に見える人や、あまり体が動かない人、など様々です。
そして、比較的若い人でも、老けて見える人や筋力が弱い人もいます。
そのため、マットレスを選ぶ場合は、歳で選ぶのではなく、体の状態で選ぶことをおすすめします。
それでは、体の状態別マットレスの選び方を説明していきます。
姿勢が良く健康で元気な高齢者
世の中には、80代になっても90代になっても、元気で健康な高齢者はたくさんおり、筋肉トレーニングを趣味にしている力持ちの高齢者もいます。
そのような高齢者は、栄養バランスの良い食生活を送っており、毎日活発的に動いています。
健康で元気いっぱいの高齢者は、体にかかる負担が少ない自分に合ったマットレスを使っていることでしょう。
そのため、現在使用しているマットレスを変えることはありません。
ですが、もしマットレスを変えたい場合は、体圧分散性に優れた高反発マットレスをおすすめします。
そのようなマットレスなら、横になった時の体圧を上手く分散させてくれるので、体にかかる負担は少なく、腰痛の予防効果が期待できます。
また、寝返りしやすいので、睡眠中に目が覚めにくくなり、質の良い睡眠がとりやすくなります。
姿勢が少し悪い高齢者
年齢を重ねると、様々な部分は衰えていき、姿勢が悪くなるのも仕様がないことです。
ですが、姿勢が多少悪くても、食生活に注意していたり適度に運動をしていれば比較的健康なので、日常生活に支障をきたすようなことはないでしょう。
そのため、そのような高齢者にも体圧分散性の優れた高反発マットレスが適しています。
睡眠中に体が歪むのを防止し、余計な力を入れることなく寝返りが打てることで、睡眠の質は良くなります。
慢性的な腰痛や肩こりがある高齢者
腰痛や肩こりは高齢者だけでなく、若い人にも多くいます。
高齢者の場合は、今まで体を使ってきた影響で、腰や膝、肩などに不具合が出てしまうことがあります。
腰や膝などが痛むと、動く自体が億劫になり、外出する機会が減ってしまいます。
そのようにあまり動かなくなると、筋肉や骨などは更に衰え、健康を害してしまうことになります。
また、以前よりも楽しい毎日を送ることが困難になることから、精神的にも悪影響を及ぼしてしまいます。
膝痛の場合は、マットレスで改善するのは難しいですが、腰痛や肩こりの場合は、自分に合っているマットレスに変えることにより改善する可能性があります。
腰痛や肩こりの対策にマットレスを選ぶ場合は、腰に負担がかからない高反発マットレスがおすすめです。
体が硬く筋力が弱い高齢者
年齢を重ねると、基本筋力は低下し体力はなくなっていきますが、筋力と体力のある高齢者もいます。
体力のない高齢者は、普段体を動かすことが少なく、あまり運動をしない人です。
それに対して体力のある高齢者は、適度に運動をしていたり、活発的に動くことの多い人です。
このように、普段の運動量の違いによって、同じ高齢者でも体力に差が出てきます。
高齢者は、病気などで数日休むと、筋力や体の機能は衰えてしまい、立ち上がることも大変になってしまう場合があります。
そして、体の柔軟性も失われてしまいます。
そのように、筋力や柔軟性が低下した高齢者には、硬めの高反発マットレスをおすすめします。
マットレスが適度に体を押し返すので、寝返りがしやすくなります。
筋力低下により寝返りが打ちにくくても、寝返りをサポートしてもらえます。
特に高齢者は体力がなくなると、健康をキープすること自体が難しくなるので、散歩やゲートボールなどで体を動かすと良いです。
先程、高反発マットレスがおすすめといいましたが、筋力が弱くなって体重が軽くなった高齢者の場合は、高反発よりも反発力が低い中反発や低反発のマットレスが良いです。
痩せて体重が軽すぎると、骨などの部分に集中的に圧力がかかりやすくなり、痛く感じる場合があるので、中反発や低反発のマットレスが適しています。
寝つきが悪い高齢者
若い人にも寝つきが悪い人もいますが、高齢者の中にも寝つきの悪い人はいます。
その原因の一つになっているのが、メラトニンの減少です。
メラトニンの分泌量は加齢によって減少するので、高齢になって寝つきが悪くなることは仕方のないことだといえます。
ですが、健康的な高齢者の中には、寝つきが良い人は多くいます。
睡眠の質は健康に大きな影響を与えるので、いつまでも健康でいるには質の良い睡眠をとることは大切なことです。
では、どうすれば睡眠の質が高められるのかというと、落ち着く硬さのマットレスを使用することです。
マットレスが硬すぎる場合は、マットレスの上に毛布など柔らかいものを敷いて、リラックスしやすい硬さに調整すると良いでしょう。
柔らかいマットレスの方が落ち着く場合は、低反発マットレスを選び、硬めの方がリラックスできるという場合は、高反発マットレスが最適になります。
高齢者に最適なマットレスの選び方の基本
ここまで説明してきたように、体の状態に合わせてマットレスを選ぶことが大切ですが、高齢者に最適なマットレスの選び方の基本もあります。
その選び方の基本とは、体圧分散性に優れていること・寝返りがしやすいこと・体にかかる負担が少ない良い姿勢で眠れること・通気性に優れていることになります。
体圧を上手に分散できることによって、体にかかる負担は少なくなります。
寝返りが打ちやすいことによって、体が固まりにくくなり、血行不良になることを防ぐことができます。
体にかかる負担が少ない良い姿勢で眠ることによって、体が歪むのを防ぐことが可能になります。
そして、通気性の良いマットレスを使用することによって、マットレス内に湿気が溜まりにくくなり、気持ち良く眠ることができます。
家族がマットレスを選んであげよう
特に高齢者は、何年、何十年も同じ布団を使いがちです。
そのような布団には、愛着があったり落ち着くなどのメリットがありますが、何年も使用していることでヘタれている可能性があります。
また、自分に合っていないこともあります。
そのため、家族が新しいマットレスに変えることを勧めてあげましょう。
または、選んであげても良いでしょう。
自分に合っているマットレスを使うことにより、睡眠の質が上がり、健康を高め、長生きすることが可能となります。
まとめ
以上、高齢者に合うマットレスの選び方を説明してきましたが、いかがでしたか?
マットレス選びの基本は、自然な姿勢で寝ることができることと、自然に寝返りが打てることになります。
その、2点が特に重要なので、腰痛を予防したり、健康的に生活するためにも、高齢者のマットレス選びの参考にしてください。
寝たきりで、動くことが少ない高齢者の場合は、どのようなマットレスを使えば良いのか病院などで相談することをおすすめします。