マットレスを干すときの正しい方法は? 4つの注意点

マットレスは、洗濯機で丸洗いしたりはできないので、主な手入れの方法は、定期的に干して湿気をとばすことになります。

そのときは、ただ干すのではなく、なるべく正しい干し方をしてください。

干し方によっては、思わぬデメリットが発生することもあります。

では、マットレスを干すときの注意点について、詳しく説明していきましょう。

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天日干しできるか確認する

干すといえば、日光に当てる方法を思い浮かべることも多いですが、マットレスの場合、日の当たる場所に出すことが必ずしも正しいとは限りません。

というのも、マットレスは、すべての商品が天日干しに対応しているわけではないからです。

中には、日光に当てることがNGになるタイプの商品もあります。

例えば、腰痛対策などで重宝される高反発マットレスは、できるだけ日光が当たらないように注意しなければなりません。

これは、高反発マットレスにウレタンが使用されているためです。

ウレタンを日光に晒していると、どんどん劣化してしまうので、長持ちさせたいなら、天日干しを避ける必要があります。

確実に失敗を防ぐためには、干す前に説明書を読んで、本当に天日干しができるか、きちんと確認するようにしましょう。

陰干しにする

日光に当てることができないマットレスを使っていた場合、天日干しによる手入れはできなくなってしまいますが、それでも諦めることはありません。

天日干しができないなら、陰干しにしてしまえばよいのです。

室内であっても、ベッドから起こしてその場に立てかけておけば、蓄積された湿気をとばすことができます。

ベッドにマットレスを敷いていると、空気の流れがない裏面には、どうしても湿気がたまりやすくなっていまいますが、起こして立てかけることで、それを解放することができるのです。

ただし、陰干しをするのであれば、風通しのよい場所がベストなので、できれば部屋の換気も同時に行うようにしましょう。

風がよく通る場所なら、湿気をとばす効果を高めることができます。

天日干しが可能なら積極的に

天日干しができないマットレスは陰干しにするしかありませんが、日光に当てても特に問題がない場合は、しっかり天日干しをしていきましょう。

マットレスは、湿気がたまりすぎるとカビやダニが繁殖してしまいますが、それらの弱点は紫外線です。

そのため、カビやダニの発生を抑えて常に清潔を維持するのであれば、天日干しは最適な方法になります。

日光に当てて湿気を蒸発させれば、じめっとした布団もフカフカになるので、快適に眠るためにも、ぜひおすすめです。

ただし、天日干しにするときも、風の有無には注意してください。

日光だけでも湿気をとばすことはできますが、ほとんど風がない日だと、あまり高い効果は期待できません。

晴天で、なおかつ少し風がある日を選んで天日干しを行えば、より確実な湿気対策ができます。

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干すための準備をする

マットレスを干すときは、いきなり作業を始めるのではなく、しっかりと準備を整えることが大切です。

何もせずに始めたりすると、いろいろと困ることが出てきます。

まず、マットレスを動かしたときに発生するホコリです。

立てかけるにしても、日の当たる場所まで移動させるにしても、大きく動かすことになれば、どうしてもホコリが舞い上がってしまいます。

それを大量に吸い込むようなことは、避けなければなりません。

特に、ハウスダストのアレルギーをもっている人は、もろに吸うと発作を起こしてしまう危険もあります。

そうしたホコリのデメリットを防ぐためには、マットレスを動かす前に、きちんとマスクを装着してください。

マスクをしていれば、舞い上がったホコリを吸い込む心配はありません。

周囲の片付けも大切

マットレスを干すなら、部屋の中を片付けて、動かしやすい環境をつくっておきましょう。

日の当たる場所まで大きいマットレスを移動させるとき、他のものにぶつかったりすると、壊してしまう可能性があります。

特に、ベッドの周辺に置いてあるものは注意が必要です。

目覚まし時計やベッドサイドランプなど、マットレスを運ぶときに落としてしまいそうなものは、事前に移動させておいてください。

また、進行方向に余計なものがない状態にすることも大切です。

大きくて重いものを運ぶとき、邪魔なものをよけながら歩くことになれば、マットレスと一緒に転倒してもおかしくはありません。

また、うっかり床にあるものを踏みつけて、壊してしまうこともあるのです。

そうしたトラブルを避けるためにも、干す前の準備は怠らないようにしましょう。

強く叩かない

マットレスを干すときは、ホコリやダニを落とすために叩きたくなることも多いですが、あまりバンバンと叩きすぎるのはよくありません。

強く叩くと、マットレスのへたりを助長することになるので、劣化が早まり、寿命が短くなってしまいます。

毎回叩いて干していると、普通に使うよりも早く凹みができてしまうことも多いのです。

また、叩くときに大きな音が響くと、近所迷惑になってしまうこともあります。

そうしたデメリットを防ぐためにも、マットレスはなるべく叩かないようにしましょう。

ホコリを落とすとしても、軽く叩く程度に済ませておけば、無駄なダメージを与えることはありません。

くれぐれも思いきり叩かないようにしてください。

掃除機をかけよう

マットレスを叩かずに干すといっても、「ホコリやダニが落ちないのでは?」という不安も出てきます。

そこでおすすめなのが、マットレスに掃除機をかけることです。

マットレスに掃除機をかける方法は、ダニ対策として有効な方法であり、天日干しや陰干しで湿気をとばす方法と組み合わせれば、高い効果が期待できます。

もちろん、ホコリもしっかり吸い取ることができるので、干すときはぜひおすすめです。

ただし、ダニに関しては、すべてを完璧に処理できるわけではありません。

表面にいるダニや糞などを吸い込むことはできますが、線維にしがみついているしぶといダニまでは、なかなか吸い取ることができません。

できるだけ多く吸い込むためには、なるべくゆっくりと、縦方向と横方向の両方から掃除機をかけるのがおすすめです。

少し残ってしまったとしても、きちんと掃除機をかけて、髪の毛やフケなどのエサを断ってしまえば、ダニが住めない環境をつくることができます。

周辺の掃除も同時に行う

マットレスを干すためにベッドから動かしたときは、ベッドの下や横など、周辺にも目を配りましょう。

ベッドの周辺にも、髪の毛やフケ、ホコリなどが落ちていることは多いので、それを放置してはいけません。

しっかり掃除機をかけて、余計なものを取り除いてください。

いくらマットレスを干しても、ベッドの周辺がダニやホコリで不衛生な状態になっていたのでは、またすぐに汚れてしまいます。

元の位置に戻したとき、周りのホコリが舞い上がったりするようでは、マットレス自体を掃除機で吸っても、あまり意味がないのです。

そのため、マットレスを干すのであれば、周辺の掃除も同時に済ませるのがおすすめです。

せっかく干したのなら、きれいな場所に戻すようにしましょう。

まとめ

マットレスの手入れをして長持ちさせるためには、適当に干してしまうのではなく、ここで紹介したようなポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。

間違った方法では、長持ちさせるどころか、劣化を早めてしまうことがあります。

そうなれば、眠りを妨げてしまう可能性もあるのです。

長く快適に使うためには、必ず正しい方法で干すようにしてください。